Instagramの乗っ取りを防ぐために最低限押さえておきたい2つの対策

Instagramは、今や多くの企業にとって欠かせないマーケティングツールです。
しかし近年、企業アカウントを狙った乗っ取り被害が増えており、対策の重要性が高まっています。
万が一アカウントが不正に利用されてしまうと、
- SNSでの情報発信ができず、集客活動が滞る
- フォロワーに偽のキャンペーンや詐欺DMが送られ、二次被害が発生する
- アカウント運用体制への不信感から、企業の信用やブランドイメージに傷がつく
といった深刻なリスクが生じます。
また、アカウントが乗っ取られた場合の復旧は非常に困難で、長期間にわたり業務に支障が出る可能性があります。
本記事では、企業アカウントを安全に運用するために、特に優先して取り組むべき2つの基本対策をご紹介します。
なぜInstagramの乗っ取りが起こるのか?
乗っ取りの主な原因には以下のようなものがあります。
- 偽のログイン画面(フィッシング)に騙されて情報を入力してしまう
- パスワードの使い回しや漏洩
- 信頼できない外部サービスとの連携
特に偽のログイン画面は精巧に造られており、見た目では判断ができません。メールやDMに記載されたリンクを安易にクリックしないことが重要です。
対策1|必ず実施したい「多要素認証」
多要素認証(MFA)は、パスワードに加えてもう1つの手段でログインを確認する仕組みです。
たとえば、本人のスマートフォンを使った認証を加えることで、パスワードが漏れても第三者はログインできなくなります。
Instagramでは[認証アプリ]もしくは[SMS]で多要素認証を設定できます。
アプリでは認証アプリ利用が推奨れています。
認証アプリには様々なものがありますが、まだ利用ているものがない場合は以下のような信頼性の高いアプリがお勧めです。
なお、認証アプリはスマートフォン端末ごとに設定が必要です。 機種変更時には設定の引き継ぎを忘れないようご注意ください。
Instagramで多要素認証の設定手順
- アカウントアイコンを選択し、右上のメニューボタンをクリックします。
- 「アカウントセンター」を選択します。
- 「パスワードとセキュリティ」を選択します。
- 「二段階認証」を選択します。
- 「認証アプリ」を選択します。
以降は画面の案内に沿って認証アプリを設定します。
対策2|ログイン中の端末の定期確認
Instagramでは、現在どの端末からログインされているかを確認できます。
不審な端末やアクセス元(例:国外や見覚えのない地域)が表示されていないかを定期的にチェックしましょう。
※ 位置情報はおおよその表示となるため、地域差(例:東京でも埼玉と表示される等)は考慮が必要です。
もし不審な端末が見つかった場合は、すぐに該当端末のログアウト処理を行い、パスワードを変更してください。
なお、ご自身の端末を選択した場合も再度認証を行えば問題なく利用を再開できます。
ご不安な場合はすべての端末を削除して大丈夫です。
Instagramでログイン中の端末の確認手順
- アカウントアイコンを選択し、右上のメニューボタンをクリックします。
- 「アカウントセンター」を選択します。
- 「パスワードとセキュリティ」を選択します。
- 「ログインの場所」を選択します。
- アカウントにログイン中の端末一覧が表示されます。 利用していない端末がある場合は、「ログアウトするデバイスを選択」を選択し、画面の案内に沿ってログアウトさせます。
最後に:会社の信頼を守るために
Instagramアカウントの安全な運用は、単なる設定の問題ではなく、会社全体の信頼性に関わる課題です。
本記事で紹介した2つの対策は、最低限実施いただきたい手順です。
より充実した対応のために、下記のリンクを始めとして、定期的な情報収集し、対策を怠らないようにしましょう。