Windowsパソコンを購入する際に押さえたいポイント

パソコンを購入したい・交換したい際に押さえたいポイントをまとめました。
購入時のご参考になさってください。

想定するパソコンの目的

  • 新品のWindowsパソコンの購入を検討している。
  • 使用目的は事務作業である。(インターネット閲覧、WordやExcel、年賀状作成)

以下の目的が含まれる場合は、本稿で紹介するパソコンでは性能が不足する可能性あります。

  • 動画編集
  • オンラインゲーム
  • イラスト・グラフィック制作

パソコンの種類

Windowsパソコンは大きく3種類に分類されます。

  • デスクトップパソコン
  • モバイルノートパソコン
  • 自宅・職場向けノートパソコン

ノートパソコンが2種類に分かれているのがポイントです。

デスクトップパソコン据え置きで使用するパソコンです。
バッテリー未搭載のため、常時コンセントに接続して使用します。
ノートパソコンに比べて安価という印象が強いですが、昨今は価格差は大きくありません。

こんな人におすすめ;
– 週に1度以上はパソコンを使用する。
– 自宅・直場で長時間作業を行う。(作業効率・操作の快適さ優先)
– パソコンを移動させることが無い。

おすすめできない人;
– パソコンを据え置きできるスペースが無い。
– パソコンの利用頻度が月に1度以下。
– パソコンを部屋間で移動したい、持ち歩きたい。
モバイル向け ノートパソコンパソコンを選ぶ際に基準としたいパソコンです。
パソコンを自宅・職場外へ持ち出す場合は、重量がとても重要になります。
軽いものでは1.0kgを切るモデルもあります。

特徴;
画面サイズが14インチ以下
パソコンの重量が2.0kg未満
バッテリーの持続時間が8時間以上
自宅・職場向け ノートパソコンモバイル向けノートパソコンより画面・本体が大きく、重量があるのが特徴です。
主に自宅内・職場内の部屋の移動、使う時だけ設置する。などの使用を想定しています。

特徴;
画面サイズが15インチ以上
パソコンの重量が2.0kg以上

おすすめする人;
– 予算を抑えたい。
– 文字が大きく表示される方が良い。

メーカー選び

メーカー選びでは「国内メーカー」、「海外メーカー」で悩まれる方が多くいます。

【国内メーカー】 電話サポートを含め、アフターサポートが充実
【海外メーカー】 安価、モデルによりキーボードの配置にクセがある

*意外なポイント*
メーカーごとに違いが出るのが「キーボード」の配置です。(同じメーカーでもモデルごとに異なります)
文字の配置は共通していますが、下記の点で配置に差が出ます。
確認せずに購入すると、意外と公開するポイントなので事前にチェックすることをお勧めします。
・左下「Ctrl」「Fn」の配置
・右側「Delete」「Backspace」「Enter」の位置・形・大きさ
・右下「↑↓←→」の配置
・キーボード右半分の記号ボタンの幅が狭いモデルもあります

「価格」と「アフターサポートが必要か」が選択のポイントとなります。

なお、各メーカーも使用している部品は共通しているものが多いため、メーカーによる性能差はほぼありません。

③最低限押さえたい性能

Windowsパソコンを選択する上で最低限押さえたい性能は以下の通りです。
「初心者なので性能は低くて良い」と言われる方が多いですが、性能が低いものは処理速度が著しく遅いものもあります。
そのため、作業中に処理待ちが頻発することで、パソコンが嫌い・苦手になる方もいます。
ここで提示する性能は、このような処理待ちによるストレスを避けるための性能です。

最低限押さえたい性能
*専門用語を使用しています。ご不明な場合は、下記の内容をそのまま販売員さんにお伝えください。

CPU【Intel】
Core i3, Core i5, Core i7 のいずれか
*Celeronはおすすめしません

【AMD】
Ryzen3, Ryzen5, Ryzen7
*いずれも末尾の数字が大きい程、性能が高くなります。
メモリ8GB以上
*4GBはおすすめしません
ストレージSSD128GB以上(できれば256GB以上)
*HDDのみのストレージはおすすめしません

Officeの選び方

Microsoftが提供するOfficeは最も需要の高いアプリです。
Officeには大きく3種類が存在します。

【買い切り】プリインストール版パソコン購入時にOfficeが付帯するものです。パソコン購入後に追加することはできません。
買い切り版のため、一度購入すれば永年利用できますが、
「購入したパソコンのみで使用可」「バージョンアップに非対応」という制約があります。
【買い切り】パッケージ版パソコンとは独立して、アプリのみを購入する方法です。
プリインストール版と違い「好きなパソコン2台まで使用可」と自由度が高まります。
半面で「価格が高い」、「バージョンアップに非対応」です。
【月額制】Microsoft365いわゆる”サブスク”型のOfficeです。
月額利用料を支払えば、常に最新のOfficeを利用できます。
パソコンやスマホを複数持つことを想定して、最大5台までOfficeをインストールできることも特徴です。
ただし、契約を解除した時点でOfficeが利用できなくなります。

どのOfficeを選べば良いの?

業務利用では【月額制】をおすすめしています。
常に最新のOfficeが利用できるため、社内パソコンの機能を統一できる。サポート切れによるセキュリティ面の懸念が無いことが主な理由です。

個人利用の場合でも、Officeを週に1度以上使用する方には【月額制】をお勧めしています。
理由は業務利用と同じです。
対してOfficeの利用頻度が低い方には【買い切り・プリインストール版】をご案内しています。
これは、利用頻度が低い場合には「月額プランを契約していることを忘れてしまい、使わなくなった後も支払いが続くことがあるため」です。

例外:アカデミック版Office
【買い切り】パッケージ版には、教員・学生向けの「アカデミック版」も販売されています。
通常のパッケージの半額程度で購入できるため、対象者であればおすすめできます。

購入手段、購入場所

パソコンには販売方法が「既製品」と「受注生産(BTO)」の2種類が存在します。
既製品は、家電量販店で販売されている一般的なパソコンです。

BTOとは?

BTO(Built To Order)は、受注生産型のパソコンです。
既製品と異なり、パソコンのスペック(性能)を細かく変更することができます。
スペック調整ができる柔軟性が高い半面、納期に数日~数か月が必要となります。
また、スペックを調整するために最低限の専門用語を理解する必要があります。

購入方法の選び方

購入方法は「納期」と「専門知識」の2つの視点でご判断いただければと思います。

【納期】すぐに欲しい!
既製品一択となります。家電量販店やECサイトで即納モデルを選びましょう。

【納期】待てる 【専門知識】ない
既製品に加え受注生産が選択肢に加わります。
大手家電量販店の一部には「受注生産モデルの販売コーナー」を設けている店舗があります。
事前に電話で売り場の有無・販売員の出勤時間を確認したうえで、販売員に相談してみましょう。
近隣にコーナーが無い場合は、メーカー直販サイトにて電話による相談・注文ができます。

【納期】待てる 【専門知識】ある
メーカー直販サイトでご自身で購入できるかと思います。
筆者はキャンペーン情報を把握するために、あえて家電量販店で販売員に相談しています。